Pain d'epices
パンデピス=スパイスのパン
フランスはアルザス地方やディジョンに伝わるそれはそれは古くからあるお菓子。
特徴はライ麦粉を混ぜること、蜂蜜をいれること、キャトルエピス(4種類のスパイス=オールスパイス、ナツメグ、ジンジャー、ホワイトペッパー)を使うこと、そして一切バターや油脂は入らないこと。
中にたっぷりいれたオレンジピールの食感と外側のグラサージュがカリカリしていい。
蜂蜜がたくさん入っているのでしっかりした生地だけど全くパサついていない。
自画自賛だが、とってもおいしい。
こういう地味な地方菓子を馬鹿にする方もいて、心無いお言葉を聞かざるを得ないことも
しばしばあるのだけど、人に何を言われても、私はこういう地味な地方菓子が好き。
見た目の派手さだけじゃない、昔から受け継がれてきたもののよさを感じるから。
昨年アルザスでパンデピスを求めたとき、美味しいけど高いな~というのが正直な感想だった。
作ってみると高いのが分かる。原価、かなり高いし、キャラメル大量に作って冷まして生地に混ぜたりと普通のパウンドケーキなんかに比べれば遥かに手間。
その分、熟成させてじっくり少しずついただきます。
海外にお菓子を送る場合、日持ちの点からかなり選択肢が限られる。
今回はオランダの妹に送るためにもう一台焼いた。
届く頃にはちょうどいい食べごろかも。
by psapied
| 2007-05-23 09:38
| お菓子